レガネス柴崎岳 監督交代でスタメン落ち

窮地に陥った柴崎

スペイン2部レガネスの日本代表MF柴崎岳(28)に暗雲が漂い始めた。1日(日本時間2日)に行われたルーゴ戦で6試合ぶりにスタメン落ち。後半終了間際に出場したものの、失点に絡む後味の悪さを残した。

レガネスはラスパルマスに敗れた前節後、ホセルイス・マルティ前監督を解任。新たにアジエル・ガリターノ監督を迎え、立て直しを図ることになったが、新指揮官が真っ先に着手したのは中盤の再編だった。

その中で、直近で先発した試合が8戦未勝利だった柴崎、さらにレギュラー格だったMFルベン・ペレス(31)をベンチに降格させ、出番が少なかったMFハビエル・エラソ(30)をトップ下で起用。これまでの2トップも1トップに変えた。

この采配が的中。前半4分に失点したが、その6分後にエラソのアシストからエースFWサビン・メリノ(29)のゴールで同点。31分にはMFルベン・パルド(28)が直接FKを決めて逆転すると、後半11分にはメリノがPKを決めてリードを2点に広げた。

試合はレガネス優勢のまま進み、柴崎は後半44分にようやく出場。だが、アディショナルタイム4分、相手のFKの際の素早いリスタートに反応が遅れ、その流れで失点。試合は3―2で勝って6試合ぶりの勝利を挙げたが、柴崎にとっては痛恨のプレーだった。

これで柴崎が先発しなかった公式戦はなんと7連勝。数字としてもはっきり出てしまう形となった。マルティ前監督は柴崎がスペイン移籍を果たし、最初のクラブだったテネリフェ時代の恩師だったが、頼みの綱も去ったことで背番号8の今後の立場は危うくなってきた。

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