エンゼルス移籍有力のカッブ 年俸の半分以上はオ軍が負担へ

アレックス・カッブ(オリオールズ)をめぐるトレードの詳細が少しずつ明らかになってきた。「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールによると、エンゼルスは交換要員として昨季メジャーデビューしたジャーメイ・ジョーンズを放出する見込みだという。また、「ジ・アスレチック」でオリオールズの番記者を務めるダン・コノリーは、カッブの年俸1500万ドルのうち、半分以上をオリオールズが負担する予定であることを伝えている。

エンゼルスとオリオールズはトレード成立に向けて交渉を続けているが、まだクリアしなければならないハードルがいくつかある。1つ目はカッブの契約に10チームに対するトレード拒否権が含まれていることだ。エンゼルスがこの10チームのなかに含まれているかは不明だが、「エンゼルスが拒否対象チームに含まれていたとしても、カッブは(オリオールズよりも)勝てるチャンスのあるチームへの移籍を受け入れるだろう」と言われており、問題なくクリアできる見込みだ。

また、今季の年俸1500万ドルのうち、450万ドルが後払いとなっている点も話をややこしくしているとみられる。こちらはオリオールズが年俸の半分以上を負担することでクリアしようとしているようだが、後払いの予定を変更するような状況になった場合、契約条件の変更となるため、ノーラン・アレナード(ロッキーズ)のトレードのようにメジャーリーグ選手会の承認が必要となるかもしれない。

レイズ時代に4度の2ケタ勝利をマークしたカッブだが、4年契約でオリオールズに加入したあとは不振が続いており、移籍3年目の昨季は10試合に先発して2勝5敗、防御率4.30に終わった。このままカッブのトレードが成立すれば、今季のエンゼルスはディラン・バンディ、アンドリュー・ヒーニー、ホゼ・キンターナ、グリフィン・キャニング、カッブ、そして大谷翔平の6人で開幕ローテーションを形成することになりそうだ。

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