三菱ケミカル株式会社:車載用リチウムイオン二次電池に関する特許が欧州で成立

東京--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- 三菱ケミカル株式会社(本社:東京都千代田区、社長:和賀昌之、以下「MCC」)とMUアイオニックソリューションズ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:土山正明、以下「MUIS」)は、両社が共有するリチウムイオン二次電池に関する特許(欧州特許出願番号06 83 2384.9号、以下「本特許」)が欧州で成立したことをお知らせします。本特許は、車載用リチウムイオン二次電池に関するものであり、車載用リチウムイオン二次電池の主流であるニッケル含有正極材と、ジフルオロリン酸リチウムを含む電解液との組み合わせに関するものです。なお、本特許は既に日本、米国、中国、韓国で成立しており、今般、電気自動車の需要が伸長している欧州で新たに特許が認可され、ドイツで権利が成立しました

近年、車載用電池において、電池の高容量化のために単位体積当たりのエネルギー貯蔵量が大きいニッケル含有正極材が用いられております。本特許技術は、ジフルオロリン酸塩が有効成分として作用し、特にニッケル含有正極材を使用した電池の出力特性、および繰り返し充放電に伴う容量維持特性を同時に向上させることができることから、車載用途において期待されている高寿命・高出力・高速充電可能な電池の構築に極めて有用な技術です。

MCCとMUISは、本特許以外にも車載用リチウムイオン二次電池向け材料に関する特許を数多く保有しております。電気自動車は、化石燃料消費の抑制や二酸化炭素の排出低減等の環境問題への解決策だけでなく、次世代モビリティー社会の実現といった観点から、欧州を含む全世界で今後さらなる普及が見込まれております。MCCとMUISは、今後も旺盛な需要に応じるべく、車載用リチウムイオン二次電池向け電解液のリーディングカンパニーとして邁進していくとともに、知的財産権の適切な活用による健全な市場の拡大を促し、持続可能な次世代社会の実現に貢献してまいります。

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