欧州移籍市場締め切り〝駆け込み〟相次ぐ リバプールはDF2人を獲得

サウサンプトン移籍が決まった南野(ロイター)

欧州サッカーの冬の移籍市場は1日午後11時(日本時間2日午前8時)に締め切りとなった。終了間際でリバプール(イングランド)の日本代表MF南野拓実(26)がサウサンプトンへの期限付き移籍が決まったが、他にも駆け込みでの移籍が見られた。

ドイツ1部ヘルタは元ドイツ代表MFサミ・ケディラ(33)をイタリア1部ユベントスから獲得した。2014年ブラジルW杯優勝メンバーで、国際Aマッチ77試合出場、7得点という実力者。10年夏にシュツットガルトからスペイン1部レアル・マドリードに移籍し、13―14年シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(CL)では優勝に貢献した。15年からユベントスでプレーしてきたが、今季はアンドレア・ピルロ監督(41)の構想に入れず、今回は一旦契約を解除し、フリーの形で10年半ぶりに母国でプレーすることになった。

多くのチームが新型コロナウイルスの影響で収入減を強いられていることもあり、全体的に投資目的の獲得より緊急補強的な移籍が目立った。特にDFの移籍が多く、守備陣に故障者が続出しているリバプールは締め切り直前でトルコ代表DFオザン・カバク(20)をドイツ1部シャルケから、DFベン・デービス(25)をイングランド2部プレストンから立て続けに獲得。終盤に向けての立て直しへの意欲をうかがわせる結果となった。

ちなみにブラジル1部ボタフォゴを退団し、ポルトガル1部ポルティモネンセへの移籍が取り沙汰された元日本代表MF本田圭佑(34)については何も進展なし。フリーの立場なので移籍市場が空いていなくても自由に移籍できるとあって、事を急いでいない。一部報道ではパラグアイ移籍の可能性も浮上している。

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