『羊たちの沈黙』30周年―― A・ホプキンスとJ・フォスターが当時の秘話を語る! 後日譚を描くドラマの最新情報も!

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あの猟奇的キャラクター、ハンニバル・レクター博士を生み出した『羊たちの沈黙』の全米公開からついに30周年を迎える。米Variety誌の対談企画で久々に再会を果たした主演のアンソニー・ホプキンスジョディ・フォスターが、『羊たちの沈黙』にまつわる秘密を明かした!

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本作は、FBI捜査官実習生のクラリス・スターリング(ジョディ・フォスター)を中心に描かれるサイコスリラー映画。クラリスは、連続猟奇殺人事件を解決すべく奮闘していた。容疑者特定に至る情報を得るために、猟奇殺人犯として精神病院に収容されているハンニバル・レクター博士(アンソニー・ホプキンス)の元へと派遣される。レクター博士はクラリスの個人情報と引き換えに協力を申し出、クラリスは応じてしまうのだった。のちにレクター博士は移送中に警備員に次々と襲いかかり、脱獄を図る。クラリスに身の危険が及んでしまうのか、事件は解決できるのか―― と、観客をドキドキさせる鬼気迫る作品だ。

本作の公開後、全世界中で大ヒットとなり、約280億円を超える興行成績を記録した。1992年のアカデミー賞では、本作が5部門で受賞し、ホプキンスがアカデミー主演男優賞を受賞、フォスターがアカデミー主演女優賞を受賞した。

ホプキンス、『羊たちの沈黙』は子供向けの作品だと思っていた!

ホプキンスが最初に本作の脚本を受け取った時、最初は子供向けの映画だと思ったことを明かした。

「1989年にロンドンで舞台をやっていたんだ。ある日、私のエージェントが『羊たちの沈黙』の台本を送ってきたんだ。「タイトルはなんだ?」とエージェントに尋ねると、「『羊たちの沈黙』だよ」と答えた。私は、タイトルを聞いて「子供向けの作品なのか?」と聞いてしまったよ。」とホプキンスは振り返った。

実際に10ページほど台本を読んだ後、ホプキンスはエージェントに電話をかけ、これが本当のオファーなのかどうかを確認したそうだ。それは「私が今まで読んだ中で最高の脚本だった。」だったそうで、脚本を読み終えた後、監督のジョナサン・デミと夕食と共にし、役柄について話し合ったという。

フォスター、ホプキンスが怖すぎて最初は会話ができなかった!

フォスターは、ホプキンスと初めて台本の読み合わせをした時のことを振り返っている。

「私たちは、台本の読み合わせの前まで、全然話せてなかったの。その日、部屋の向こうから手を振ってテーブルの席についた。そして、ホプキンスがハンニバル・レクターの話を始めた時、部屋中が寒気に包まれたのよ。ある意味、私たちはその後お互いに話すのが怖くて話せないような感じだった。」とフォスターは振り返った。

一方「君に話しかけるのは怖かったよ。アカデミー賞を受賞したばかりじゃないかと思っていたよ。」とホプキンスは明かしており、『告発の行方』(1988年)でアカデミー主演女優賞を受賞したばかりのフォスターにビビっていたようだ。

「私の独房で何をしている?」カットがかかってもホプキンスはレクター博士になり切っていた!

ホプキンスは猟奇的なレクター博士になり切るために、撮影のカットがかかっても演じきっていたという。ある日、ホプキンスはスタッフの一人に、「私の独房で何をしている?」と噛み付くように言い放った。この時の様子を見た監督のデミは、「あなたは本当に奇妙な人だ。」と話し、とても興奮していた様子だったという!

『羊たちの沈黙』から1年後が舞台…続編ドラマ『クラリス』がいよいよ公開!

このたび、『羊たちの沈黙』の1年後に迫る続編ドラマ『クラリス(原題)』の予告編が公開された。

舞台は1993年、『羊たちの沈黙』の出来事から1年後、連続殺人犯や性犯罪者の捜査をするために現場に戻ってきたFBI捜査官クラリス・スターリングを主人公に描かれる作品だ。フォスターが演じていたクラリス役は、『プリティ・リトル・ライアーズ』(2010年〜2017年)のレベッカ・ブリーズが演じる。『スタートレック:ディスカバリー』(2017年〜)のアレックス・カーツマンジェニー・ルメットが共同で脚本・製作する。

『クラリス』は、2021年2月11日(木)より米CBSにて放映開始。日本での公開は未定だ。『羊たちの沈黙』は公開30周年のメモリアルイヤーとなる。今年は『羊たちの沈黙』を改めて観直してみよう!

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