巨人のエース・菅野智之投手(31)が2日、桑田真澄投手チーフコーチ補佐(52)の「先発完投指令」を歓迎した。
S班として東京ドームから始動した右腕は「背番号18」の先輩である桑田コーチと時折、会話をしながらキャッチボールなどで軽めの調整。練習後、エースは「ボクがチームに対して思っていること、また桑田さんが見ていてチームに対する思いだったりとか、意見交換しました」と明かした。
さらに桑田コーチが公言する先発の135球完投についても「できればそれに越したことない」と歓迎。「誰よりも長いイニングを投げてきた桑田さんが、コツであったり、シーズンを通してできる何か術を間違いなく持っていると思う。できるできないは別にして、チーム全体に浸透することによって、結果的に完投数やイニング数が増えれば」と波及効果を期待する。
そこには自身未経験の日本一への思いがある。「やっぱりボク1人だけでは優勝できないですし、日本一にはやっぱりなれないという話を今日もちょっとした」(菅野)とG投全体のレベルアップを熱望した。
大きな刺激となったのが、楽天に8年ぶりに復帰した田中将大投手(32)の存在。東京五輪での共闘も可能になったが「一緒に戦えるということになれば、本当にこれ以上ない経験になる。田中さん自身も金メダルを取りたいとおっしゃっていたし、同じチームで一緒に戦うことができれば、そこで自分の野球人生の中で得られるものってすごく大きいと思うので、(代表に)選ばれるように頑張りたい」と右腕は目を輝かせた。