目から鱗の的確指導が評判!「立浪塾」に希望者殺到

平田を指導する立浪氏

竜のレジェンド「立浪塾」が大盛況だ。中日の沖縄春季キャンプで臨時打撃コーチを務める立浪和義氏(51)が2日は岡林、阿部らに身振り手振りを交えて熱血指導。特に3年目の根尾について「課題は本人も分かっている通り、真ん中からインサイドの真っすぐが引っ張れない」とし、その要因は体が開いてしまうことだという。

その悪癖を直そうと根尾はこれまで右肩を締めてきたが、これが間違いのもとだと指摘。「体が開いたらダメと思って、前の右肩を締めると余計に打つときに開く。構えた位置に始めに懐をつくって、バックスイングで打ちに行くときに遠くに離す、逆の動きにしたら本人もすごいしっくりきたみたい。今日はフリー打撃をしててもインサイドにきたときにバッとバットが前を走るようになってた。2日目ですけど、今日はいい感じをつかんでくれたのでは」とニヤリ。

さらに平田にはスイングの軌道を修正するため、ロープを使用して指導。「実績もあるけど、ここ何年かはやっぱりトップが低すぎる。ロープを引いたのは、ロープの下からボールをすくい上げるのではなく、上のレベルを振ろうとすると、トップは自然と上がる。いくら振れる力があっても、去年は放送席から見ててもベルトから上の145前後のボールは全部ファウルとか空振りになっていた。だからロープよりも常に上から振り出すというイメージで。本人にそれは伝えて根気よくやろうと」と力説する。

根尾は「細かいことまで手取り足取りやってくださるので勉強になります」と目から鱗が落ちた様子。チーム関係者も「キャンプ2日目にして、ここまで的確に指導できるのはすごい。シーズン中も選手たちにアドバイスしてほしい」と熱望する声も出るほどで、今キャンプは立浪塾の門下生だらけとなりそうだ。

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