普天間飛行場の20年離着陸1万7500回 通年で過去最多

 【宜野湾】沖縄防衛局が2017年4月から実施している目視調査によると、米軍普天間飛行場で20年の1年間に航空機が離着陸などした回数は1万7500回で、調査開始以来最多だった。内訳は、常駐機の離着陸などが1万4850回で過去最多となり、全体を押し上げた。外来機は2650回だった。

 全体の離着陸などは19年の1万7397回から0.6%の微増だったが、18年の1万5270回より14.6%増えている。常駐機は19年の1万4495回から2.4%、18年の1万4104回から5.3%増加した。

 外来機は19年の2902回から8.7%減少した一方、18年の1166回から約2.3倍増えた。19年は、嘉手納基地で2本ある滑走路のうち1本が工事で閉鎖され、普天間飛行場への外来機飛来が増加したとみられたが、20年も外来機の飛来は相次いでいる。

 航空機騒音規制措置(騒音防止協定)で制限される午後10時以降の夜間飛行は334回で、19年の340回、18年の705回よりは減少した。

 20年12月の離着陸などは2158回で、11月の1066回より約2倍に増えた。常駐機は1891回で、11月の778回から約2.4倍となった。外来機は267回で、11月の288回から7.3%の減少だった。外来の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイなどが離着陸した。

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