お騒がせ続きのC・ロナウドがイタリア杯で芸術弾&PK披露

PKも決めたC・ロナウド(ロイター)

【イタリア・ミラノ2日(日本時間3日)発】千両役者がまたも魅せた。イタリア杯準決勝第1戦が行われ、ユベントスが敵地でインテルに2―1で先勝。エースFWクリスチアーノ・ロナウド(35)がPKと芸術的ゴールを決め、存在感を示した。

1月30日のリーグ戦ではサンプドリアの日本代表DF吉田麻也(32)に封じ込まれたC・ロナウドだったが、やはりそのまま終わる男ではなかった。チームは前半9分、速攻からインテルFWラウタロ・マルティネス(23)に先制点を許す嫌な流れだったが、26分、MFフアン・クアドラード(32)が得たPKをC・ロナウドが正面にたたき込んで同点。圧巻はその9分後の一撃だった。

ハーフウエー付近でボールを持ったインテルDFアレッサンドロ・バストーニ(21)が苦し紛れにバックパスしたのを見逃さず、飛び出してきたGKサミル・ハンダノビッチ(36)の前でカット。大きく左サイドに流れたC・ロナウドは角度のない位置から左足でシュート。無人のゴールに向かって転がったボールは右ポストの内側に当たってゴールに吸い込まれた。

両チームは1月18日のリーグ戦でも激突し、この時はインテルがC・ロナウドを封じて2―0で完勝していた。それもあって、この試合も局面で激しい激突が続き、試合終盤は双方がエキサイト。両チーム合わせて9枚のイエローカードが飛び交ったが、ユーベがリードを守り切ってホームでの第2戦(9日=同10日)に臨むこととなった。

最近は新型コロナウイルス禍におけるルール違反をして恋人と旅行に出かけたことが報じられるなど、ピッチ外で話題を集めることが多かったC・ロナウドだが、久しぶりに〝本業〟で貫禄を示した格好だ。

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