節分の日の2日、長崎市立山1丁目の長崎歴史文化博物館で、伝統の「追儺(ついな)豆まき」があった。同館の職員が「鬼は外! 福は内!」などと声を上げて豆をまき、新型コロナウイルス収束や無病息災を願った。
同館によると追儺豆まきは疫病などの災難を追い払うもので、中国が発祥。日本では706年から始まったとされる。同館では2005年11月の開館以来、毎年実施してきたが、今年はコロナ感染防止のため、100人以上が参加する「福豆まき」は取りやめた。
水嶋英治館長(64)と年男・年女の職員2人が長崎奉行所を復元した展示室で、今年の恵方の南南東と鬼門の北東に勢いよく豆をまき、「コロナウイルス撲滅」などを祈願した。
同館はコロナ禍で1月の総入館者数が昨年比約40%減少。水嶋館長は「コロナを鬼と思い、力いっぱい豆を投げた。早く日常生活を取り戻したい」と語った。
今年の節分の日は例年より1日早い。地球の公転周期の関係で、2日になったのは124年ぶり。
コロナ収束など願い 伝統の「追儺豆まき」 長崎歴史文化博物館
- Published
- 2021/02/03 12:00 (JST)
- Updated
- 2021/02/03 23:38 (JST)
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