【新型コロナ】感染者激増時「安心のとりでに」 神奈川県・黒岩知事ら、藤沢の緊急酸素投与センター視察

職員のデモンストレーションを視察する黒岩知事(右から2人目)と鈴木藤沢市長(右端)

 神奈川県の黒岩祐治知事は2日、感染者の急増に備えて県が県立スポーツセンター(藤沢市善行)に設置準備を進めている「かながわ緊急酸素投与センター」を鈴木恒夫藤沢市長とともに視察した。知事は「今後感染者が激増した場合に大きな安心のとりでとなる施設だ」と話した。

 同センターは、入院が必要と判断されたが搬送先が決まらない患者に応急処置として酸素投与を行う施設。滞在時間は病院搬送まで24時間以内で、最大24人を受け入れる体制を整える。

 視察では、県の阿南英明・医療危機対策統括官が対応。陸上競技場内に設置したセンターに搬送された患者に看護師が酸素濃縮器を使って酸素を投与し、ナースセンターで監視する一連の流れを説明した。

 鈴木市長は「急激に陽性者が増えた際に威力を発揮してくれる。今後も県と市で役割分担をして対応したい」と述べた。

© 株式会社神奈川新聞社