レイズが元エース右腕・アーチャー獲得へ 1年650万ドルで合意

日本時間2月3日、レイズがパイレーツからフリーエージェントとなっていた先発右腕のクリス・アーチャーと1年650万ドルで合意したことが明らかになった。2018年途中までレイズのエースとして活躍していたアーチャーは、2018年7月にタイラー・グラスナウ、オースティン・メドウズ、シェーン・バズとのトレードでパイレーツへ移籍。パイレーツでは思うような活躍ができず、昨季は胸郭出口症候群の手術を受けて全休した。

エース左腕のブレイク・スネルをパドレスへ放出し、ベテラン右腕のチャーリー・モートンがチームを去ったレイズにかつてのエースが戻ってくることになった。現在32歳のアーチャーは2012年にレイズでメジャーデビューし、開幕投手を4度務め、オールスター・ゲームに2度選出されるなど、エースとして活躍。3度の2ケタ勝利を記録し、2015年から2017年まで3年連続で230奪三振以上をマークした。

しかし、2016年から3年連続で防御率4点台に終わるなど、物足りないパフォーマンスが続いたため、レイズはアーチャーに見切りをつけ、1対3のトレードでパイレーツへ放出。アーチャーはその後、パイレーツでさらに成績を悪化させ、レイズは獲得した3人の有望株のうちグラスナウとメドウズがすでに投打の主力へと成長しており、レイズにとって大成功のトレードとなった。

アーチャーは胸郭出口症候群の手術により昨季を全休したが、インスタグラムなどで順調に回復していることをアピールしており、スプリング・トレーニングには万全の状態で参加できる見込み。かつてのトレード相手だったグラスナウや新加入のマイケル・ワカらとともに先発ローテーションを形成することになる。

なお、スネルとモートンを失ったレイズは、コリー・クルーバーとジェイムソン・タイオンの獲得に動いていたことが報じられている。両者とも同地区ライバルのヤンキースに奪われてしまったが、元エースの獲得という形で先発補強を実現させた。

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