メロウとakippaが提携 モビリティによるスペース活用で価値向上めざす

モビリティビジネス・プラットフォームのSHOP STOPを展開するMellowは2日、駐車場予約アプリ運営のakippaとの提携を発表した。次世代移動型店舗のショップ・モビリティ活用を通じて、スペースのバリューアップに向けた取り組みを開始する。

Mellowは2020年4月から、ライフスタイルの変化にともなうさまざまな課題や、くらしを彩るサービスを提供しながら、モビリティビジネスの商圏を拡大してきた。今年1月にはSHOP STOPのキッチンカー登録店数が1,000台を突破している。

Mellow、キッチンカー登録数が1000店突破 コロナ禍でも新規参入が増加

株式会社Mellow (以下、メロウ)が運営する日本最大級のモビリティビジネス・プラットフォーム「SHOP STOP」の、キッチンカー登録店数が1,000店を突破した。「顧客のところへ移動できる店舗を持ちたい」という飲食店事業者からの開業相談は増加を続け、登録したキッチンカーは前年同月比で2...

一方、akippaでは駐車場ビジネスの拡張を探り、2020年12月から駐車場の新たな活用方法として弁当などの物販が可能なakippaマルシェの実証実験を開始した。現状、akippaではスペース内で駐車以外の行為を利用規約で禁止しているが、駐車場オーナーと個別に許諾をとったうえで実施しているという。

今回発表した具体的な取り組みは2つ。

akippa駐車場へのキッチンカーをはじめとしたショップ・モビリティの展開

、および

SHOP STOP出店スペースの駐車場としての活用

だ。

akippa駐車場へショップ・モビリティ展開をするMellow側のメリットは、ショップ・モビリティ事業者の商圏の拡大と細分化、およびスペース拡充によるユーザーのショップ・モビリティ体験機会の向上という点がある。また、akippa側は駐車以外のスペース活用法を探ることができる。

SHOP STOP出店スペースの駐車場については、MellowにはSHOP STOP用地の有効活用というメリットがある。akippaの利点は、オフィス街など好立地での駐車場スペース確保だ。

なお両社は、今回のパートナーシップを通じて、ビルの空きスペースや駐車場を通じて新たな店舗やサービスとの体験をつなぐ手助けや、まちの機能拡充および、まちに訪れ暮らす人々のライフタイムバリュー向上に寄与するとしている。

© 株式会社自動車新聞社