ワールド450店閉店へ 希望退職100人募集 7ブランド廃止

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ワールド本社=神戸市中央区

 アパレル大手のワールド(神戸市中央区)は3日、新型コロナウイルス禍に対応した構造改革として、全店舗の約2割に当たる不採算の450店舗を2021年度中に閉店する、と発表した。百貨店を中心に展開する7ブランドも廃止する。昨夏の発表に次ぐ追加リストラで、20、21年度の2年間に約700店を閉じる計算となる。(中務庸子)

 廃止するのは「スマートピンク」「スーナウーナ」「ピンクアドベ」などの7ブランド。対象ブランドの計104店舗と、他のブランドで不採算に陥っている約350店舗を21年度中に閉店する。既存店の客足が戻らない中、1月に一部地域で再発令された緊急事態宣言が追い打ちをかけた。

 また、100人規模の希望退職も募集する。販売子会社のワールドストアパートナーズと、百貨店向け婦人服ブランドを企画する子会社のフィールズインターナショナルに勤務する40歳以上の社員が対象で、店舗の販売員は含まない。退職は4月20日付。

 ワールドはコロナ禍による業績悪化を受け、20年8月にも大規模な構造改革を発表した。「オゾック」や「アクアガール」など5ブランドを今冬で廃止。20年度中に不採算の約360店の閉店を決め、その後、250店に修正した。希望退職も200人の募集に対し約300人が応じた。

 しかし外出自粛や在宅勤務の普及に伴い、都心部の店舗などで客足が戻らず、20年9月以降も店頭売上高は前年比約15~30%減で推移。一部地域で緊急事態宣言が再発令された今年1月は40%減と、下落幅がさらに広がっていた。

 同社は同日、20年度の連結業績予想を引き下げた。初売り需要の消失などで売上高は昨夏予想比10.6%減の1780億円を予想。希望退職者の特別加算金など構造改革費用計約76億円を計上することから、純損益は175億円の赤字(19年度は81億円の黒字)に下方修正した。昨夏予想から赤字幅が115億円拡大する見通し。一連の構造改革で、年間約90億円の損益改善効果を見込む。