広島・田中広が異例の居残り特守「レギュラーが率先してやりたいという気持ち」

ノックを受ける田中広

広島・田中広輔内野手(31)が3日、今キャンプ初の居残り特守を敢行した。フルメニューを終えた後も堂林とともにグラウンドに登場。河田ヘッドからの強烈なノックにユニホームを泥だらけにしながら約30分間、白球を追った。

合計150本ものノックを受け切った選手会長は「気持ちのこもったノックを受けられてとても充実した特守だった。若いころがむしゃらに追いかけた気持ちになった」と汗をぬぐった。主力選手の居残り特守は異例にも思えるが、田中広なりの思いがあったという。

「僕がやることで若い子が感じてくれることもあるだろうし、レギュラーが率先してやりたいという気持ちがある」

今回のキャンプには高卒2年目の林や羽月、ドラフト6位の矢野雅哉内野手(21=亜大)らが参加。そうした若手たちの奮起を促す意味も込められていた。

そうした田中広の姿勢に河田ヘッドも「選手会長としてもプレーヤーとしても見本になるべき選手。率先してやってくれるとこっちもありがたい」と最敬礼。就任2年目となる選手会長が背中でもチームを引っ張っていく。

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