ユーチューバー議員が尖閣漁不許可の水産庁をチクリ「何らかの力が加わった」

長尾敬議員

尖閣諸島周辺での漁を計画し、水産庁に断られた自民党の長尾敬衆院議員(58)が3日、自らのユーチューブチャンネルで「漁業もできないならどうやって実効支配の証をどうしたらいいのか…」と悔しい心情を吐露している。長尾氏はこれまで何度も尖閣周辺に入った経験があり、今回は石垣市の漁師の漁業活動を補助する目的で、1月29日に水産庁に許可を申請していた。

〝ユーチューバー議員〟として知られる長尾氏は「不許可の理由は純粋な漁業活動ではないからです。建前は漁業活動で、本音では実効支配。これまで黙認してくれていたと思うが、何らかの力が加わって黙認できなくなったということ。水産庁は我々には行ってほしくないんでしょう」と私見を述べている。

尖閣の領有権を主張する中国政府は海警局の武器使用を認める海警法を1日に施行し、尖閣海域での漁業活動は危険性が高まっている。長尾氏はそれでも5日に石垣市に行き、漁業者と意見交換する予定にしており「尖閣の海、漁師のみなさんの漁場を守りたい。国会議員としてどういう対応ができるのか」と気丈に話した。

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