神奈川県三浦市南下浦町金田の金田湾で、風物詩のワカメ漁が最盛期を迎えている。今季は天候に恵まれ順調に育ったが、コロナ禍で生ワカメの販売が苦戦。漁師の表情は曇りがちだ。
晴天に恵まれた3日、浜辺の作業場では髙木裕二さん(55)の家族が総出で天日干し作業に励んでいた。髙木さんが小舟で浜辺近くの養殖場からワカメを引き揚げ、海水で丁寧にすすいだ後、天日干ししていた。
髙木さんが種付けしている三陸産のワカメは肉厚で色が濃いのが特徴。11軒ある金田湾のワカメ漁師で扱い量が最も多く、3月までのシーズン中にざっと6トンを水揚げするという。
毎週日曜日午前5時半から、金田湾の朝市で生ワカメを販売している。台風の被害も受けず育ちは良かったが、新型コロナの影響で来店者が少なく、売り上げは例年の半分ほどに。髙木さんは「新鮮でおいしい三浦のワカメをぜひ味わって」とPRしている。
朝市の問い合わせは、みうら漁協南下浦支所電話046(886)0525。