中日・福谷が〝断捨離投法〟で飛躍誓う 頭脳明晰右腕が「考えすぎ回避」に決意

〝断捨離投法〟で好成績なるか

中日・福谷浩司投手(30)が〝思考停止〟で昨季以上の結果を残そうともくろんでいる。

沖縄キャンプ3日目に初ブルペン入りし、精力的に100球を投げ込み「疲れました」と言いつつも「自分の中では及第点。1クールに1回、試合を想定してブルペン中心で投げられれば」と納得の表情だ。

昨季は先発転向2年目でエース・大野雄に次ぐ8勝をマークして躍進したが、その裏にマウンドでは考えすぎずテンポ良く投げたことが奏功していた。「最初、開幕前の二軍戦で思いつきでやった。捕手のサインに任せて要求にあったボールを投げることだけを意識した。二軍でも一軍でもたぶん首を全く振っていない。何でこのボールを投げるんだろうとかも考えないようにしていた。それで打者が打ちづらい反応をすることが増えたり、自分で変なことを考えなくてすむようになった」と明かす。

慶大出身で頭脳明晰の右腕は、それまでは考えすぎるなどしてコントロールを乱したり、自滅するパターンがあった。「どうしても一つのことを考えすぎてしまうところが弱点でもあるので、考えることを減らしてやるべきことに集中する。昨年もテンポを速くしようとしても打席を外してくるバッターも結構いるので、できる限りのことはする。もっともっと集中できると思う。僕の目的は自分が考えすぎない、あとは打者が打ちづらいように、そこだけ」

普段からニュースなどの情報まで遮断している福谷が〝断捨離投法〟で、今季は沢村賞投手・大野雄の勝ち星を上回るような活躍も期待できそうだ。

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