【サッカー】五輪組織委・森会長も真っ青の失言で元Jリーグ監督が解任

日本では度重なる失言、女性蔑視発言などで東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)に批判が集中しているが、海外サッカーの舞台ではそれにも負けず劣らず、目も当てられないような失言で失職に追い込まれた監督がいる。

かつてJ1広島や神戸を指揮し、昨年6月にインドリーグ・オディシャの監督に就任したスチュワート・バクスター氏(67)。英紙「ガーディアン」によると、1日の試合を0―1で敗れた後、唯一の失点となった相手のPK獲得の判定に不満を示し、試合後のインタビューで「いつPKをもらえるのかわからない。私の選手1人がPKをもらえるとしたら、誰かをレイプするか、もしくはレイプされる必要があると思う」と話したという。

この発言はあっという間に広まり、クラブ側は慌てて釈明。「バクスター監督のコメントにあぜんとしている。全く受け入れがたいもので、クラブの価値観を反映した発言ではない」と緊急声明を出した。その上で「クラブとして心から謝罪する。経営陣がこの問題を処理していく」と続け、数時間後にバクスター監督の即時解任を決定した。

インドでは近年、女性のレイプ事件が深刻な社会問題となっている。それだけに、今回の発言は〝レッドカード〟に値するには十分すぎるものだった。

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