はやぶさ2、努力で成功 JAXA三桝さん講演

国富小児童に努力を継続することの大切さを伝えた三桝裕也さんの講演会

 宮崎市の国富小(杉田康之校長、704人)で1月29日、同市出身で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」プロジェクトチームメンバー、三桝(みます)裕也さん(37)=東京都町田市=のリモート講演会があった。6年生140人が、はやぶさ2の任務や活動の話を熱心に聞いた。
 三桝さんはJAXAの宇宙科学研究所(相模原市)の研究所員。三桝さんの活躍する様子を紹介した宮崎日日新聞の記事を読んだ杉田校長が、努力の大切さを児童に伝えてもらおうと依頼し実現した。
 児童はクラスごとにテレビモニターを通して交流。三桝さんは昨年12月に、はやぶさ2が生命の起源を突き止めようと、小惑星「りゅうぐう」の砂を採取しカプセルに入れて地球に投下させ、回収したミッションをCGやはやぶさ2が撮影した映像を交え説明した。
 児童からの質問にも答え、「多くの困難にも、メンバー全員が諦めずに努力し続けたことが成功につながった」と語り掛けた。岩切梨華さん(12)は「新薬を開発する研究者になりたいので、夢に向かって努力していきたい」と話していた。

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