沢村賞左腕、中日・大野雄大投手(32)が東京五輪に向けて早々と野球日本代表入りを〝内定〟させた。4日に沖縄・北谷の中日キャンプを視察した侍ジャパンの稲葉篤紀監督(48)が「風格というものが出てきたのではないか。去年あれだけ活躍したので。彼もジャパンに対する熱い気持ちを持っている。プレミア12(2019年11月)で中継ぎという慣れないポジションをやってもらったが、やっぱり先発で彼に期待したいという部分がある」と竜のエース左腕をべた褒めした。
侍の指揮官からは「横浜スタジアムどうなんだ? マウンドどうなんだ?」と具体的な質問もされた。五輪本番では開幕戦以外、横浜スタジアムが会場となるからだ。
大野雄は「まさかそんなことを聞かれるとは思ってなかったので、リアルな話やなとすごく思った」と打ち明けたが、通算成績は11試合で5勝2敗、防御率3・58と相性は悪くない。「スピードガンの数字も左は出やすくて気持ちよく投げられる」などとアピールも忘れなかった。
プレミア12で着用した侍ユニホームは「玄関に飾ってあるので目には入る」。自宅を出入りするたびに気持ちを高ぶらせている。稲葉監督からは「あれだけ去年投げているから、体のことだけが心配」と言われたそうだが、心配には及ばない。大野雄は「ケガしちゃったらメンバー入りなんて無理でしょうし、しっかりと結果を残していって選ばれるように頑張りたい」と侍ジャパン入り、さらには五輪金メダルに意欲満々だ。