大阪・道頓堀のすぐそば!静かな法善寺横丁を散策してみよう

道頓堀と一緒に周りたい法善寺横丁

大阪を代表する繁華街、道頓堀。その大通りから少し脇道に入ったところに、有名なお寺があるのを知っていますか?

1940年に発表されたベストセラー小説『夫婦善哉(めおとぜんざい)』(織田作之助作)に登場する法善寺は、全身を苔に覆われた水掛不動の像があることで知られています。

さらに、寺の周りには、飲食店やカフェが立ち並ぶ法善寺横丁や、道頓堀の歴史に触れられる浮世小路(うきよしょうじ)があります。道頓堀に来たら、ぜひ足を伸ばしてほしいスポットです。

地元民も足繁く通う法善寺

法善寺が祀っているのは、西向不動明王(水掛不動)。病気平癒、商売繁盛、縁結びなど、さまざまな願いごとにご利益をもたらしてくれると言われています。

海上交通の守り神・金毘羅天王、商売繁盛・五穀豊穣のご利益をもたらしてくれる岡山最上(さいじょう)稲荷大明神(お初大神)なども祀られているので、一緒に参拝するのをお忘れなく!

日本の寺を参拝する際は、通常、まず手水舎で手を洗って口をすすいだ後、拝殿に入り、賽銭を投じてから手を合わせて祈ります。

しかし法善寺には、别の参拝方法もあります。水掛不動の前にある柄杓で、不動像と隣の2人の童子像に水をかけるというものです。

長年水をかけられ続けた結果、水掛不動は全身が苔で覆われるようになりました。

水掛不動に水をかけると商売が繁盛すると言われています。2人の童子は男女の象徴で、水をかけることで良縁を祈ります。

法善寺横丁を散策

法善寺から路地に入ると、まず小さな仏像があり、そこからさらに進むと法善寺横丁に出ます。ここは、軽く散歩したり、ご飯を食べたりするのにぴったりの場所。

法善寺横丁には、東と西に入口があります。中に入ると、高級感漂う老舗の割烹や、大阪グルメを楽しめるさまざまな店が並んでいます。

石畳の道、美しい植栽、灯籠などは日本的で、隣接する道頓堀とはまったく異なる雰囲気が漂っています。

浮世小路もお見逃しなく!

道頓堀の大通りと法善寺横丁をつなぐ浮世小路。とても狭い路地ですが、壁に描かれた絵からは、昔の大阪の風景や、人々の暮らしぶりを知ることができます。

道頓堀の文化や歴史を紹介する古新聞や写真のほか、昔の広告なども展示されています。

提灯が、タイムスリップをしたような雰囲気をさらに強めています。

良縁を呼ぶ「夫婦善哉」

法善寺のすぐそばにある店「夫婦善哉」の名物ぜんざいは、カップルで食べると仲睦まじさが増すと言われています。このぜんざいは、小説『夫婦善哉』の主人公夫婦が食べたことで、一躍有名となりました。

ぜんざいの料金は税込815円。2つの椀に分けて出されますが、これで1人前です。パートナーと一緒に来る時は、必ず2人前注文しましょう。1人前を2人で分けると、悪縁を招くと言われているからです。

バレンタインデーのような特別な機会に恋人と訪れてもよいですし、パートナーがいない方が訪れれば、良縁にもつながるかもしれません。

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