自分らしく生きるとは?「個性」考え南風原中が行動宣言 多様性を考える特設授業

 南風原町立南風原中学校(當間保校長)は1月27日、生徒らが持続可能な開発目標(SDGs)の視点から個人の行動を考え、宣言する授業を同校で実施した。絵本やLGBT講演会で学んだことを振り返ったり、障がいのある人やLGBTの人が抱える悩みを語るCMを見たりした。生徒らは「多様性や自分らしく生きるとは何か」を考え、個人の行動宣言を書き、クラスメートと共有した。同校は4月から制服選択制を導入する。導入に伴う特設授業の一環で行った。

 2年6組の生徒らは「誰とでも仲良く接し、いろいろな人の良さを見つけ、お互いの意見を尊重し合う」「偏見をなくして相手の個性を否定せずに受け入れ、尊重する。人を区別しない」「多様性を理解し、尊重する。相手を受け入れる。みんな違って当たり前」などと宣言した。

 親富祖喜愛(かのん)さん(14)は「動画を見て『男だから、女だから』といった差別をなくすには、みんなでなくしていくことが大切だということを再認識した」と話した。下地朔太朗さん(13)は「日常生活で相手の価値観や考え方を否定する言葉を言ったことがあった。これからは言わないようにしたい」と話した。

 同校は特設授業として1月15日に絵本「りつとにじのたね」を通して個性を考え、同20日のLGBT講演会で性の多様性を学んだ。

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