N国党がNHK党に正式リニューアル 立花党首は〝銀座3兄弟〟をスカウト

党名変更を発表した立花孝志党首、左は大橋昌信副党首

NHK受信料問題にどこまでメスを入れられるか。立花孝志党首(53)率いる「NHKから自国民を守る党」が5日、「NHK受信料を支払わない方法を教える党」(略称NHK党)に党名変更した。スクランブル化の実現に向け、立花氏が党名変更に込めた思いは?

昨年末に党名変更したばかりの同党だが、「原点回帰」で、早くもリニューアルした。党名をNHK受信料問題に焦点を当てることで、党の活動をわかりやすくアピールしたいという。

4日にNHKの前田晃伸会長は2023年度に予定している受信料値下げについて、地上契約ではなく、衛星契約の値下げを優先する方針を示した。

立花氏は「地上契約の値下げはしない。衛星契約は比較的裕福な方向けで、弱者を切り捨てるような受信料制度を継続するということ。受信料の契約は義務だが、納得しなければ支払わなくていい」と改めて受信料の不払いを訴える。

一方で、前田会長は昨年、戸別訪問の見直しを明言している。立花氏は「NHKは89億円の(営業経費の)予算削減している。怖い集金人が来なくなることを知ってもらいたい」と同党の活動が奏功した実績と胸を張る。

ただ、契約や集金の代替案はNHKから具体的に示されてない。「NHKから裁判されたり、訪問員や請求書が届いて、不安になるかもしれない。裁判になった時もNHK党で全額不安して、安全安心をサポートしていきたい」(立花氏)

これまで「集金人撃退シール」を発行していたが、「受信料不払い安全カード」(仮称)を新たに発行する考えだ。

NHK党は衆院1人、参院は共同会派で2人(渡辺喜美参院議員)の小世帯で、NHK予算を審議する総務委員会に委員を出せない状況にある。立花氏は深夜の銀座クラブ通いで自民党を離党した松本純衆院議員ら3人に対し、「もしよろしければ入党頂ければ。なりふり構わず党勢の拡大をしたい。総務委での質問権を得たい」と炎上覚悟で〝銀座3兄弟〟のスカウトも呼びかけた。

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