ホンダ、ドルナと5年契約締結。3メーカーが2026年までMotoGP継続参戦に合意

 2月5日、ロードレース世界選手権のMotoGPクラスに参戦しているホンダは、ドルナスポーツと2022年から2026年までの5年間、MotoGPクラスに継続参戦することに関して契約を締結したと発表した。

 現在、MotoGPに参戦しているメーカーやチームは、最高峰クラスへの参戦に関する契約を2021年まで締結している。そして、2022年から2026年までの5年間の契約更新の時期を迎えたことで、各メーカーやチームが継続参戦する契約をドルナスポーツと結んでいる。

 これまで、メーカーではKTMとドゥカティ、インディペンデントチームではグレシーニ・レーシング、LCRチームが5年契約に合意している。そして今回、ホンダが少なくとも2026年までMotoGPに参戦すると発表した。

 ホンダの創設者である本田宗一郎は、世界一になることを目指して、当時の最高峰のモーターサイクルレースイベントであるマン島TTへの参入を1954年に開始。1959年にロードレース世界選手権に初参戦すると、1966年には最高峰500ccクラスにも挑戦し、現在でも最高峰のMotoGPクラスで戦っている。

 すべてのカテゴリーでこれまでに100名のライダーがホンダのマシンで勝利を収め、2020年には通算800勝を達成した。最高峰クラスでは最多となる850回の表彰台と153勝、25回のコンストラクターズタイトルを獲得している。

 2021年はMotoGPクラスにレプソル・ホンダ・チームからマルク・マルケスとポル・エスパルガロ、LCRホンダから中上貴晶とアレックス・マルケスが参戦する。

 これで3メーカーが契約延長を発表したこととなるが、ヤマハ、スズキ、アプリリアで戦うライダーたちは2022年以降を含む複数年の参戦契約を結んでいるため、MotoGPから撤退するメーカーは出ないはずだ。

■安部典明(本田技研工業株式会社 二輪事業本部長)
「まず、新型コロナウイルスのパンデミックが広がる中でレースを開催するために尽力してくれたカルメロ・エスペレータをはじめドルナスポーツのみなさんに敬意と感謝の意を表したいと思います」

「2022年から2026年までMotoGPに参戦する契約を更新したことを大変嬉しく思っています。ホンダは1959年からロードレース世界選手権に参戦しており、昨年は通算800勝を達成しました。ホンダはMotoGPのレースが我々のモータースポーツ活動において不可欠であると考えています」

「MotoGPはモーターサイクルレーシングの最高峰であり、様々な技術の開発や激しい競争のなかでエンジニアたちを指導し、スキルを磨くことができます」

「そのエンジニアが市販車の開発に携わることで、ホンダはお客様のためにより良い製品を生み出すことができます。ホンダはMotoGPをはじめとするモータースポーツ活動を通じて、これからも世界中のお客様に夢と喜びをお届けしていきます」

■カルメロ・エスペレータ(ドルナスポーツ最高経営責任者)
「モーターサイクルレースといえば、ホンダが真っ先に思い浮かぶ名前のひとつだから、この重要な発表は、MotoGPにとって大きな誇りをもたらす」

「ホンダは、ロードレース世界選手権の過去、現在、未来において重要な役割を担っており、この契約更新により両者のコミットメントをさらに強化するものとなる」

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