日本登場延期のメイウェザー次の狙いは大物ラッパー・50セントと因縁の対決か

50セントとの対戦が急浮上したメイウェザー

参戦予定だった28日の新格闘技イベント「MEGA2021」(東京ドーム)の延期が決定したボクシングの元5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(43=米国)だが、その視線はすでに別の方向を向いているようだ。

先日、自身のSNSで「彼が俺と闘いたいって? 年末までに合意できればエキシビションマッチを行う」と投稿。かつての友で現在は反目し合っている米国の人気ラッパー、50セントとの対戦プランに興味を示しているのだ。

この50セントという男、日本ではなじみが薄いかもしれないが、米国では超有名人だ。デビュー前に銃弾9発を被弾しても死ななかったというとんでもない逸話の持ち主。大物プロデューサーのドクター・ドレーやエミネムに見いだされデビューすると、デビューアルバムがバカ売れし、一躍スターダムにのし上がった。

その後はゴリゴリの風貌とは裏腹に、マルチな才能を発揮。ハリウッドに進出し映画俳優として頭角を現すと、今度はヒットドラマ「POWER/パワー」の制作総指揮を務めた。さらには自伝本もヒットし、昨年には銃撃事件により20歳で死去した若手ラッパー、ポップ・スモークの遺作アルバムを総合プロデュース。故ポップ・スモークは50セントを尊敬し声質も似ていたため大きな話題を集め、ビルボートチャート1位に輝く空前の大ヒットとなった。

一方のメイウェザー自身もカジノ事業やアパレル業の展開を狙う〝ビジネスマン〟としての顔を持つ。その2人が恩讐と体重差を乗り越えリングで相まみえるとなれば、最高のビジネスチャンスとなるはずだが…。果たして注目のメガファイトは実現するのか。

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