今年不惑を迎える超人がオンラインで故郷の恩師と絶妙の掛け合いを披露―。阪神のベテラン・糸井嘉男（３９）が出身地の京都府にひと肌脱いだ。
練習休日の５日、同府のスポーツ課が行う青少年のスポーツ振興を目的とした事業「京のスポーツ夢バンク」におけるリモート講演会のゲストとして登場した。
オンラインでの講演先となったのが、糸井の母校・宮津高校時代の監督だった市田匡史教諭が現在勤務する峰山高。野球部やサッカー部など、様々な部に在籍する在校生約３０人と約１時間にわたって、質問などを受けた。
何度も話題に上がったのは野球部長を務める市田教諭の存在だ。糸井が「市田先生の〝気まぐれ〟で起きるランニングメニューが最初は嫌でしたね」と高校時代を振り返ると「今は優しいです」と現役部員が告白。これに糸井は〝信じられない〟と言った表情でリアクションした後、恩師がオンラインの画面越しに「嘉男、久しぶり！ 優しくなった市田です！」と満を持して登場。これには、虎のベテランも「おおっ！ お久しぶりです！」と、久々の再会を喜んだ。
高校時代は市田教諭が考案した「タイヤ引きがイヤでした」と語った糸井だが「自分でプロを目指すという目標を見つけてからは、ああいうキツイのもシンドイとは思わなくなった」。プロを志した〝原点〟とも言える恩師との出会いに感謝していた。
