大河ドラマ「麒麟がくる」 衝撃のラスト予想合戦 「平らかな世」はくるのか?

主人公・明智光秀役の長谷川博己。衝撃のラストに期待がかかる

7日に最終回を迎えるNHK大河ドラマ「麒麟がくる」を巡り、本能寺の変(1582年)やラストシーンの演出予想がネット上やテレビで花盛りの様相を呈している。結末が気になるのはそれだけでない。

番組ツイッターに出演者の堺正章が「こんな終わり方がこれまであっただろうか?」と感想を寄せた最終回。主人公・明智光秀(長谷川博己)と本能寺で光秀に討たれる織田信長(染谷将太)はもちろん、光秀の幼なじみでもある信長の妻・帰蝶(川口春奈)、戦災孤児で光秀と親しい駒(門脇麦)、光秀の母・牧(石川さゆり)の描き方も、登場の有無を含めて関心を呼んでいる。

1月31日の放送で光秀に「信長毒殺」を教唆して「黒幕か?」と驚きを呼んだ帰蝶は、没年に諸説あるなど謎めく。本能寺以前に早世、あるいは信長暗殺から30年後に死去…。「国民的作家」司馬遼太郎氏の同名小説が原作の1973年大河「国盗り物語」では信長は本能寺でなぎなたを振るい、力尽き果てた。今回は、31日の前回で光秀とじっくり語る場面があったことから「もう出ないのでは?」とのネット書き込みも。

ドラマのテーマである麒麟が象徴する「戦のない平らかな世」を願う駒は、光秀にとって同志的存在。居城があった滋賀県では、NHK地元局の情報番組で、キャスターから「光秀が生き延び、駒と幸せに暮らす」との予想が披露されたこともあった。史実では信長殺害の11日後、光秀は羽柴秀吉軍に敗れ、農民に命を奪われたとされる。

兵庫県では、光秀の母・牧に対する熱い期待が。同県丹波篠山市にあった八上城では、光秀の丹波攻めで過酷な戦いが繰り広げられた。合戦シーンの放送待望ムードも強かった中、前回は“ナレーション落城”にとどまった。同城攻防戦では牧が人質になり、信長の“裏切り”のあおりではりつけ死を遂げたとの伝承も一部にあり、処刑シーンの有無も注目されていた。

牧はこのところ登場していない。最終回について、「ここでお牧さんが出てくるのかなあと思ったり、楽しみにしています」と丹波篠山市の酒井隆明市長は市ホームページのコラムに記した。

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