東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が、聖火ランナーについて「人気のあるタレントはあまり人が集まらないところを走ったらいいじゃないか。田んぼで走ったらいい」などと“失言”した後に、聖火ランナーを辞退した田村淳(47)は、ツイッターにこう投稿した。
「マスコミさんタレント聖火ランナーは田んぼを走ればよい!と言われたから怒って聖火ランナーを辞退した…という方向に持っていくのやめて!コロナがどんな状況でもオリンピックは必ずやると言った事に同意できないので、辞退したんです」
1984年のロス五輪の聖火ランナーを務めた佐藤蛾次郎(76)は、森発言についてこう語る。
「芸能人は田んぼを走れなんて、かかしに見せるわけじゃないんだから。そう、勝手に自分の意見だけで、訳の分からないことを言ってんじゃない!! 自分が走るわけじゃないんだから、そういういい加減なことを言っちゃいけないんだよ」と話した。また、田村の件については「田村君だって一生懸命だったと思うよ。イベントですから、聖火ランナーも皆、代表して走るんだから、脚光を浴びるのです。白バイ30台くらいに囲まれて走るんだもん。田んぼを走るんじゃ意味ないじゃないですか」とおもんぱかった。
自らの聖火ランナー体験についてはこう振り返る。
「気分良かったですよ。1キロ走る間、皆さんが声援、拍手くれてさ。走り終えたら、バーッと何人か向こうの方が来てさ。バドワイザー飲みなってさ。うれしかったですよ。一生懸命やったかいがありましたよ。聖火のトーチも頂きましたしね。生涯の思い出です」
佐藤は映画「男はつらいよ」の撮影後に、山田洋次監督から「1キロ走れるか?」と聞かれて、「はい」と答えたら、聖火ランナーに任命されロス五輪の最中に40歳の誕生日を迎えた。