DeNAから巨人にFA移籍した梶谷隆幸外野手(32)が「欲」をそぎ落としてバットを振り込む。
6日、主力・ベテラン組のS班が沖縄セルラースタジアム那覇で練習を開始。梶谷は初めて背番号「13」のユニホーム姿で練習を行った。
打撃練習では、左打者にとって「逆方向」のレフトを常に意識した打撃を披露。「(右翼方向へ)引っ張って率が残らなかったので、昨年から逆方向に、レフト前にライナーを打つというのを心掛けてやってきた」と考え方を変えたことが、昨季リーグ2位の打率3割2分3厘に繋がったと振り返った。
DeNA時代は那覇から13キロ北にある宜野湾市立野球場(現アトムホームスタジアム宜野湾)で汗を流してきた。那覇の球場について「宜野湾よりは、はるかに(ボールが)飛ばない球場だなと思いました」と、その広さを実感する一方で「だけど飛ばない分、自分の(飛ばしたい)欲も抑えられますし、しっかり明確にバッティング練習の目的を持って、(はたから見て)〝つまらない〟バッティング練習を続けていこうかなと思っています」と、その〝利〟を打撃につなげていきたいとした。
遠くに飛ばしたい欲を封印し、梶谷が己の信じる道を突き進む。