大坂なおみ 森喜朗会長の失言に「いいことだとは思わない。コメントの背景を知りたい」

失言問題に言及した大坂なおみ(ロイター)

テニス女子の世界ランキング3位、大坂なおみ(23=日清食品)は6日に記者会見し、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)が女性蔑視とも取れる発言をしたことについて「いいことだとは思わない。コメントの背景を知りたい」と語った。

森会長は3日に「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと発言。国内はもちろん、海外にも大きな波紋が広がっており、各方面から責任を求める声も高まっている。

そんな中、大坂は「辞任すべきか」と問われると「私はテニス選手。私にとっては『すごい問題が上がってきた』という感じだった」とし「あのようなコメントをする人は、もっと自分が言っていることへ注意を払うべきだと思う。今回で彼が辞めなければならない状況なのか、彼自身にあの言葉は間違っていると分からせる必要があるのか、私は分からない」と話した。

大坂は6日、4大大会の全豪オープン前哨戦となる「ギプスランド・トロフィー」(オーストラリア・メルボルン)準決勝エリーズ・メルテンス(25=ベルギー)戦を棄権し「試合が続いたので少し肩の状態が気になった。(8日開幕の)全豪前に十分な休養がほしかった」とし、また、今夏の五輪に向けては「楽しみだし、ものすごく情熱はある」と意欲を語っていた。

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