新潟県上越市の金谷山スキー場でレルヒ祭の冬の花火上がる

新型コロナの早期収束を願って、花火上がる――。新潟県上越市の市営金谷山スキー場で6日、冬の夜空に花火が打ち上げられた。6、7日実施の上越市主催のレルヒ祭の一環。この日は晴天に恵まれ、色鮮やかな花火が寒い夜を彩った。

レルヒ祭は1911年に日本で初めて上越市の金谷山でスキー術を伝えた当時のオーストリア・ハンガリー帝国の軍人レルヒ少佐の遺徳を顕彰するイベントであり、上越市は日本のスキー発祥の地として知られている。

例年花火の打ち上げが行われるが、今年は特に日本スキー発祥110周年と新型コロナウイルス早期収束の願いを込めて打ち上げられた。

また、今年のレルヒ祭は、新型コロナウイルスの影響で規模を縮小して行われ、6日に行われた花火も会場の金谷山スキー場には一般客は入場できず、市街地からの観覧となった。また、花火の様子は地元のケーブルテレビが生中継した。

市の観光交流推進課によると、1月31日にオープンした金谷山スキー場は、初日に200人が訪れるなど、地元客を中心に来場客数は好調に推移しているという。昨年は暖冬少雪でオープンできなかったが、今年は記録的な大雪のため、積雪165センチ、圧雪で110センチと十分な雪の量がある。担当者は「スキー場は外なのでコロナウイルスの影響は受けていない」と話している。

なお、レルヒ祭期間中は金谷山スキー場のリフト代が無料になる。金谷山スキー場は3月9日まで営業する予定。

晴天に恵まれ、色鮮やかな花火が寒い夜を彩った

© にいがた経済新聞