【テニス】錦織圭「頭と体が一致していない」2週間の隔離響き…全豪OPに不安

準備不足が露呈した錦織(ロイター)

日本のエースが不安を吐露した。男子テニスツアーの団体戦「ATPカップ」(6日、オーストラリア・メルボルン)1次リーグ最終戦(対アルゼンチン)の第2試合に登場した世界ランキング41位、日本の錦織圭(31=日清食品)は、世界9位のディエゴ・シュワルツマン(28)に1―6、7―6(7―4)、6―0で敗れた。

試合後の会見で錦織は「速い展開を心掛けたときにミスが多く、頭と体が一致していない」と語ったように、プレーの精度を欠くなど、復帰2戦目となったこの日も、イメージ通りのプレーができていないという。

錦織は現地入りの際、同乗者に新型コロナウイルスの感染者が出たため2週間の隔離となり、ホテルから出られず、ようやくコートでの練習を開始できたのは1月29日のこと。しかも、大会参加は昨年の10月の全仏オープン以来の大会でこの日が2戦目ということもあり〝実戦感覚〟はまだ戻っていないわけだ。

さらに8日に開幕する全豪オープンに向けても懸念があるという。2年ぶりの出場となる錦織は「タフな試合の後、中1日で全豪オープンはなかなかないので、ちょっと心配はあります」と、体力の回復などに不安があり、コンディション維持も厳しい難しい状態にあるようだ。

全豪1回戦では世界16位のパブロ・カレノブスタ(29=スペイン)と戦うが、5セットマッチになることで、スタミナ面も大きなテーマ。錦織の復活にはまだ時間が必要なのかもしれない。

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