浦添市長選、きょう投開票 軍港移設に審判 

 【浦添】任期満了に伴う浦添市長選は7日、投開票される。3選を目指す現職の松本哲治氏(53)=無所属、自民、公明推薦=と、新人で前市議の伊礼悠記氏(38)=無所属=が、那覇軍港移設の是非や新型コロナウイルス対策などを争点に、一騎打ちの選挙戦を繰り広げてきた。自民、公明両党が推薦する松本氏と、玉城デニー知事らが支える伊礼氏という対決の構図となり、選挙結果は4月25日投開票のうるま市長選のほか、来年の知事選の行方を占う試金石にもなる。32人が立候補している浦添市議選(定数27)も、同日に投開票される。

 7日は市内15カ所の投票所で、午前7時から午後8時まで投票を行う。市長選の当落は午後11時半ごろに判明する見通し。

 選挙戦最終日の6日夕、松本氏は大平交差点、伊礼氏はサンエー経塚シティ前でそれぞれ打ち上げ式を開き、最後の支持を訴えた。

 松本氏は「私たちが分断されず心を一つに進む時、必ず浦添が沖縄をつくっていく先頭バッターとなれる。明日の午後8時まで勝利に向かって走り抜こう」と訴えた。

 伊礼氏は「戦争につながる軍港建設は絶対に許さない。遊休化している那覇軍港は無条件返還すべきだ。コロナ禍だからこそ市民の命を守る政治を実現する」と訴えた。

 浦添市の当日有権者数は9万964人(男性4万3552人、女性4万7412人)。

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