【MLB】ド軍のバウアー獲得はリスクでしかない? “問題児ぶり”を米メディア辛辣指摘

ドジャースと契約合意したトレバー・バウアー【写真:AP】

「ジ・アスレチック」が過去の“放言”引き合いに辛辣な論調展開

今オフFAの目玉として注目され、ドジャースと3年総額1億200万ドル(約107億5000万円)で合意したトレバー・バウアー投手。今季年俸は歴代最高額の4000万ドル(約42億1500万円)と超大型契約に。昨季のサイ・ヤング賞右腕の去就決着は米国でも大きく報道されているが、中には過去の“問題児ぶり”を挙げて疑問視する声もある。

米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」では、バウアーがSNSやYouTubeで計100万人近いフォロワーや登録者がいることに触れ、影響力の大きさを指摘。その上で、過去の発言を引き合いに「特に女性をけなしたり、いやがらせをするために自身の影響力を行使してきた。彼は荒らしをしてきた」と問題視した。

MLBでは最近、女性への不適切行為が明るみに出たメッツのジャレド・ポーターGMが1月に解雇され、エンゼルスのミッキー・キャラウェイ投手コーチは今月2日(日本時間3日)に職務停止となった。同メディアは、女性へのハラスメントに対する問題意識の高まっている矢先に「その気分は3日しか続かなかった」と辛辣に言い放った。

さらに、バウアーがメジャーデビューした2012年に所属していたダイヤモンドバックスの球団社長が「彼はチームメートとの関係でかなり苦労していた」と証言していたことや、元同僚が関係構築に手を焼いていたという談話を紹介し「どうやら、ドジャースは彼の投手としてのポテンシャルが、球団に所属している間に彼の行いがもたらすリスクを上回ると判断したようだ」と皮肉った。

バウアーは球団に不和を起こす存在となってしまうのか……。同メディアは「ドジャースは3か月前、彼なしでもワールドシリーズを制覇した。頭痛を引き起こしてまで彼とは契約する価値はない」と批判的な姿勢を貫いている。(Full-Count編集部)

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