ハリス上院議員後任にラテン系 パディア氏、米上院で初

 米カリフォルニア州のガビン・ニューサム知事は1月22日、副大統領に就任したカリフォルニア州選出のカマラ・ハリス上院議員の後任に、同州のアレックス・パディア州法務長官(47)=民主党=を指名した。パディア氏は元ロサンゼルス市議で、同州初のラテン系上院議員となる。
 両親はメキシコからの移民で、貧しい境遇の中で父は料理人、母はハウスキーパーに従事した。パディア氏はカリフォルニア州パコイマに生まれ、地元の高校を卒業後、マサチューセッツ工科大(MIT)に入学した。
 メカニカル・エンジニアリングで学位を取得後、ロサンゼルス地域で政治活動を始め、特にカリフォルニア州の環境問題に取り組んだ。
 ニューサム知事は、ある有力カリフォルニア州議員から、自分自身を上院議員に指名し「将来の大統領選出馬への足掛かりにすべき」とのアドバイスもあったというが、それには応じなかったようだ。
 (当銘貞夫ロサンゼルス通信員)

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