7日のゼロワン後楽園ホール大会に緊急参戦したノアの天才・丸藤正道(41)が、北村彰基(23)に格の違いを見せつけた。
昨年8月に天下一ジュニアトーナメントを制覇した北村が優勝者の特権である願いごとを「20周年興行の両国国技館大会で丸藤戦」と熱望。カードが組まれたものの、大相撲の東京開催に伴い3月14日に両国国技館で予定された記念大会は延期となった。
丸藤戦が宙に浮いた北村は、先日の延期発表会見の場で涙ながらに丸藤戦を直訴。これに心を動かされた大谷晋二郎(48)から直談判された丸藤が承諾したため、この日のシングルが実現した。
試合では丸藤がチョップの洗礼を浴びせた。さらにトラースキックのコンビネーションでたたみかけ、最後は真・虎王でとどめ。ゴングが鳴った後は北村の手を挙げて健闘をたたえた。
試合後に「爪跡を残すつもりが、ただ(チョップを食らい)胸だけ赤くして帰ってきただけ。このままじゃ終われない」と泣きながら雪辱を誓う北村に対し、丸藤は「両国で俺とやるなら、もう一回俺とやれ。鍛え直してこい」と再戦のチャンスをほのめかし控室に消えていった。