新潟県新発田市と株式会社ウオロクが移動販売による地域の見守り活動に関する協定を締結

新発田市の二階堂馨市長(左)と株式会社ウオロクの代表取締役社長・本多伸一氏(右)

新発田市と株式会社ウオロク(本社:新潟市中央区)は5日、新発田市における地域の見守り活動に関する協定締結式を行った。締結式には新発田市の二階堂馨市長、ウオロクの代表取締役社長の本多伸一氏らが出席した。

ウオロクでは市や市商工会議所と連携し、「新発田市地域活性プロジェクト」の一環として昨年11月から移動販売車“とくし丸”の運用を始めている。このサービスは、移動販売を行いながら地域の高齢者などと関わることで異変、困り事を早期発見することができるなどを目的としている。今回の協定により、新発田市と連携を強化することで「とくし丸」の販売員から地域の高齢者などの異変や困り事を、行政サービスや福祉サービス、介護サービスにスピーディーに繋げることができるという。

協定の締結を受けて二階堂馨市長は、「ウオロクでは創業当時、自転車で移動販売を行い、そこで得た顧客が店舗へも来るということで(会社の)礎を築いてきたと聞く。そのような背景から“とくし丸”はある意味ウオロクの原点であるように思える。“とくし丸”を運用することで地域の見守り役として高齢者などの異変に気付くことができ、声を掛けたり相談にも応じてもらえるということで大変ありがたく思う」と話した。

本田社長は、「地域の買い物難民の方、高齢者の方、障害者の方などに対して何らかのサービスができないかということで“とくし丸”の活動形態を利用し自社の商品をお届けする仕組みが出来上がった。これからもこのような活動を展開し少しずつ広げることができるよう努力していく」と話した。

現在“とくし丸”は新発田市内の中心部で週2回、決まったコースを巡回し移動販売を行っている。販売エリアは、新発田市中央町、大栄町、大手町、西園町、中曽根町、城北町に限られているが、随時エリアを拡大していく予定だという。

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