「Rソックスが澤村の獲得に前進」との報道 メジャー契約が有力

「MassLive.com」でレッドソックスの番記者を務めるクリス・コティーロによると、レッドソックスは千葉ロッテマリーンズから海外フリーエージェント権を行使してメジャー移籍を目指している澤村拓一との契約成立に向けて前進しているようだ。コティーロは自身のツイッターで「もし契約が成立すれば、メジャー契約になる可能性が高い」と伝えている。契約成立ならレッドソックスの日本人選手は2016年の上原浩治と田澤純一以来となる。

メジャーリーグ公式サイトでもコティーロを情報源として澤村の動向を伝えており、「現在32歳の澤村は日本プロ野球での9シーズンで通算防御率2.77を記録し、2020年シーズンは読売ジャイアンツと千葉ロッテマリーンズでプレーした。巨人では不振だったが、ロッテにトレードされたあとは復調し、22試合にリリーフで登板して防御率1.71をマークした」と紹介している。

大手移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は澤村のピッチングについて「速球は97マイルに達し、90マイル台前半のスプリッターが決め球。スライダーも投げる」と述べ、昨季巨人では13.1イニングで11奪三振/8与四球と制球難に苦しんだものの、ロッテ移籍後は21イニングで29奪三振/10与四球と「奪三振と与四球の比率」が大幅に改善されたことにも言及している。

現在のレッドソックスは投手陣に大きな不安を抱えており、今オフは先発にマーティン・ペレス(再契約)とギャレット・リチャーズ、ブルペンにはマット・アンドリースやアダム・オッタビーノを補強。しかし、レイズ、ヤンキース、ブルージェイズの上位3球団と地区優勝を争ううえで十分な戦力とは言えない。

高い奪三振率を誇るマット・バーンズが昨季に引き続いてクローザーを務める予定だが、防御率4点台、セーブ成功率69%と決して信頼できる投手ではないため、中継ぎからスタートして首脳陣の信頼を得ることができれば、澤村にはクローザー昇格のチャンスがあるかもしれない。まずは大詰めとみられる契約交渉の行方に注目だ。

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