各チームの「今オフ最大の補強」 MLB公式サイトが選出

今オフは移籍市場が活性化するまでに時間がかかったものの、各チームが着々と戦力補強を進め、すべてのチームに新戦力が加入している。メジャーリーグ公式サイトでは日本時間2月8日、各チームの「今オフ最大の補強」を特集。フランシスコ・リンドーア(メッツ)、ジョージ・スプリンガー(ブルージェイズ)、トレバー・バウアー(ドジャース)、ノーラン・アレナード(カージナルス)などが選出された。なお、再契約は対象外となっている。

新オーナーに大富豪のスティーブ・コーエンを迎え、今オフの大型補強が予想されたメッツだが、バウアーやスプリンガーの争奪戦に敗れ、大物フリーエージェント選手の獲得には至らなかった。しかし、トレードではインディアンスからスター遊撃手のリンドーアを獲得。大型補強というファンの期待になんとか応えることができた。

ブルージェイズは6年1億5000万ドルの大型契約でスプリンガーを獲得。オフシーズン前半はフリーエージェント選手への興味ばかりが報じられ、なかなか補強が実現しない状況が続いていたが、DJ・レメイヒューやリンドーアの獲得には失敗したものの、無事にスプリンガー獲得に成功した。

ドジャースは昨季のサイ・ヤング賞投手・バウアーと3年1億200万ドルで契約合意。今季の年俸4000万ドル、来季の年俸4500万ドルはいずれも歴代最高額を更新する。昨オフは「世界一へのラストピース」としてムーキー・ベッツを獲得し、見事にワールドシリーズ制覇を実現。バウアーを獲得した今季は1998~2000年のヤンキース(3連覇)以来となるワールドシリーズ連覇を目指す。

カージナルスはここ数年、獲得の噂が絶えなかったアレナードをついに手に入れた。数年来の課題だった得点力不足解消の切り札として期待される。また、8年連続ゴールドグラブ賞の好守は、守備力を武器とするカージナルスの野球にフィットするに違いない。

メジャーリーグ公式サイトが選出した各チームの「今オフ最大の補強」は以下の通り。

アメリカン・リーグ東部地区

オリオールズ
フレディ・ギャルビス(1年150万ドル)

レッドソックス
ギャレット・リチャーズ(1年1000万ドル)

ヤンキース
コリー・クルーバー(1年1100万ドル)

レイズ
マイケル・ワカ(1年300万ドル)

ブルージェイズ
ジョージ・スプリンガー(6年1億5000万ドル)

アメリカン・リーグ中部地区

ホワイトソックス
ランス・リン(トレード)

インディアンス
エディ・ロサリオ(1年800万ドル)

タイガース
ロビー・グロスマン(2年1000万ドル)

ロイヤルズ
カルロス・サンタナ(2年1750万ドル)

ツインズ
アンドレルトン・シモンズ(1年1050万ドル)

アメリカン・リーグ西部地区

アストロズ
ジェイソン・カストロ(2年700万ドル)

エンゼルス
ホゼ・キンターナ(1年800万ドル)

アスレチックス
エルビス・アンドルース(トレード)

マリナーズ
ラファエル・モンテロ(トレード)

レンジャーズ
デービッド・ダール(1年270万ドル)

ナショナル・リーグ東部地区

ブレーブス
チャーリー・モートン(1年1500万ドル)

マーリンズ
アンソニー・バース(2年500万ドル)

メッツ
フランシスコ・リンドーア(トレード)

フィリーズ
アーチー・ブラッドリー(1年600万ドル)

ナショナルズ
ジョシュ・ベル(トレード)

ナショナル・リーグ中部地区

カブス
ジョク・ピーダーソン(1年700万ドル)

レッズ
ショーン・ドゥーリトル(1年150万ドル)

ブリュワーズ
コルテン・ウォン(2年1800万ドル)

パイレーツ
ウィル・クロウ(トレード)

カージナルス
ノーラン・アレナード(トレード)

ナショナル・リーグ西部地区

ダイヤモンドバックス
ホアキム・ソリア(1年350万ドル)

ロッキーズ
オースティン・ゴンバー(トレード)

ドジャース
トレバー・バウアー(3年1億200万ドル)

パドレス
ブレイク・スネル(トレード)

ジャイアンツ
トミー・ラステラ(3年1875万ドル)

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