広島のドラフト3位・大道温貴投手(22=八戸学院大)が中継ぎ争いに殴り込みを掛ける。8日、プロ入り初の実戦形式となるシート打撃に登板した右腕が持ち味を存分に発揮した。
ケビン・クロン内野手(27=ダイヤモンドバックス)をスライダーで空振り三振に仕留めると、続く・鈴木誠も二ゴロに抑えて好発進。3人目の磯村には右前打を浴びるもルーキー右腕がひるむことはなく、最速146キロを計測した直球主体の強気の投球で野間、正随を抑え〝プロ初登板〟を終えた。
大道は「まずはストライクのゾーンに投げ込むことを意識した。アピールする場なので腕を振っていかないと話にならない」と振り返ったが、その投げっぷりに惚れ込んだのが佐々岡監督だ。「腕の振りが変化球の時でも変わらずに投げ切れる。短いイニングのほうが適性があるのかなと思った」と底上げが課題となっているリリーフの新たな候補として期待を寄せた。
「僕の立場では手を抜いていられない。体が大丈夫な限りは見ている人も楽しめる投球をしていきたい」という大道。開幕一軍に向けて猛アピールを続けていくつもりだ。