オンライン食育教室初開催へ キッズキッチン協会 スーパー2店舗でチケット配布 佐世保「エレナ」 消費拡大の後押し狙い

オンライン食育教室を紹介するエレナの特設コーナーのイメージ(キッズキッチン協会提供)

 子供向けの料理教室を展開する一般社団法人「キッズキッチン協会」(東京)が、地場スーパーのエレナ(長崎県佐世保市)と連携し、魚の構造や料理方法を親子で楽しく学ぶオンライン食育教室に今月取り組む。地方のスーパーと連携したオンライン教室の開催は全国初の試みという。
 新型コロナウイルス感染拡大に伴う水産物需要の減少で魚価低迷が懸念される中、魚食への関心を高め、消費拡大を後押しするのが狙い。水産業界団体の大日本水産会(東京)が支援する。
 エレナ相浦、大野両店の鮮魚売り場にオンライン教室コーナーを特設。15~23日、QRコードが付いた受講チケットを配る。スマートフォンなどでコードを読み込めば、オンラインでいつでも食育教室の映像を視聴できる仕組み。
 オンライン授業の教材などを手掛ける「探究学舎」(東京)が、魚の知識やおいしい食べ方などを解説する映像を制作する。21、23両日は、プロの講師が東京、神戸から料理教室をリアルタイムで配信。オンライン上で視聴者と交流しながら、タイの調理法などを教える。
 協力するエレナの中村義昭専務取締役は「食品を扱うスーパーとして以前から食育の分野には興味があり、一つのチャレンジになる。地域貢献につながればうれしい」と語る。
 同協会の溝上宏事務局長は「コロナ禍で大変な思いをしている生産者を支えたい。コロナの時代に合わせた新しいスタイルの食育教室を地方から広げたい」と話している。

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