車内に焦げたアルミ片 逮捕の葉山町議、常習か 覚せい剤所持容疑

 葉山町議の細川慎一容疑者(41)=同町堀内=が覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕された事件で、同容疑者が使用していた乗用車から焦げ跡の付いたアルミホイル片が見つかっていたことが18日、県警への取材で分かった。県警は常習していた可能性があるとみて、使用容疑でも調べる方針。

 同容疑者は16日夜、横浜市中区の路上でビニール袋入り覚せい剤(約0・65グラム)を所持したとして現行犯逮捕された。これまでの調べに対し「覚せい剤は私のものではない」と供述、容疑を否認している。

 県警によると、新たに見つかったアルミホイル片は縦約10センチ横約1センチで、くしゃくしゃに折られた状態だったという。使用した形跡があり、県警は鑑定を実施する。

 また、逮捕直前に密売人とみられる男と接触した後、コンビニのトイレに入る様子が店の防犯カメラに写っていたことも判明。胸ポケットからむき出しの注射器が見つかっており、県警は購入直後にトイレで使用したとみて調べている。

 同容疑者は「警察は信用できない」として、供述調書への署名と押印に加え、任意での採尿も拒否。県警は17日、令状を示した上で強制的に採尿したという。

 県警は18日午前、同容疑者を横浜地検に送検した。

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