巨人・桑田コーチ 故・藤田元監督の命日に誓う「良き伝統の継承」

ランニングをする巨人・桑田投手チーフコーチ補佐

恩師の命日に何を思う――。巨人の桑田真澄投手チーフコーチ補佐(52)が9日、この日が命日である元巨人監督・藤田元司氏への思いを語った。

桑田コーチにとって、藤田監督の存在は特別だ。現役時代には「エースの心得」を叩き込まれ、球界を代表する大投手へと育ててくれた師匠。現役時代に託されたエースナンバー「18」と今季から新たに背負った背番号「73」は、かつて藤田監督も背負った番号だ。

春季キャンプ前に墓前へあいさつに訪れたという桑田コーチは「18番の先輩ですしね。エースとは何か、どういう存在か、何をしなきゃいけないか。そういうことを教えてくれた大先輩でもありますし」と、今は亡き師匠への思いを告白。報道陣から「ユニホーム姿も喜ばれているのでは」と問われると「そうですよね。だと思います。えへへ」と照れ笑いを浮かべた。

師から受け継いだ教えは、自身の考えも織り交ぜながら、後輩たちへと紡いでいく。「ジャイアンツの良き伝統があると思いますので、それを引き継いでいきたいと思いますし。良き伝統があれば悪しき伝統もあるのでね。悪しき伝統は改めていきたいと思いますし。時代に合った指導法でやっていきたいと思います」。宮崎の空の下、令和の背番号「73」が誓った。

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