広島ドラ1・栗林がフリー打撃に初登板 他球団007は猛警戒「森下君と遜色ない」

フリー打撃で登板した広島・栗林

広島のドラフト1位・栗林良吏投手(24)が9日、フリー打撃に登板した。田中広、長野、ケビン・クロン内野手(27=ダイヤモンドバックス)、鈴木誠を相手に直球のみを30球の投球。主力打者を相手にボールが続く場面もあったが、最速146キロをマークするなど力で押して安打性3本に抑えた。

初めてプロの打者との〝対戦〟となったルーキー右腕は「立ち上がり15球まではいい感じで投げられたが、そこから体が突っ込んでしまって体重がうまく乗らなかった。前半はある程度ファウルも取れてよかったかなと思う」と淡々と振り返ったが、周囲の反応は上々だ。佐々岡監督が「100パーセントではない中でしっかりしたボールを投げていた。焦る気持ちを抑えながらここまでやってきた分、順調にきている」と目を細めれば、対戦した田中広も「しっかり腕を振れている。ここから実戦に入って楽しみじゃないかなと思う」と絶賛した。

一方で他球団007は能力の高さに目を丸くした。「あれだけの直球があったら他の変化球も生きる。森下君と遜色ない球を投げていた」(阪神・御子柴スコアラー)「真っすぐはずっといい。前でも後ろでもいけそうな感じですね」(中日・岩田スコアラー)と警戒度を引き上げた。

「第3クールから実戦が本格的に始まってくる。ここからしっかりアピールして一軍で完走できるようにしたい」と意気込む栗林。実戦デビューに向けて徐々にギアを上げていく。

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