常総市、避難所の混雑状況をネット配信 「密」回避へIT企業と協定

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協定を結んだ神達岳志市長=常総市役所

常総市は9日、災害時の避難所の混雑状況をリアルタイムで伝えるシステムの運用を始めた。水害や大地震など災害時に避難施設の混み具合を発信することで分散避難を促すとともに、「密」を防ぎ新型コロナウイルス感染防止にもつなげたいとしている。

市は同日、システム開発を手掛けるIT企業の「バカン」(東京)と災害時の情報提供に関する協定を締結した。

同社によると、災害が発生し、避難所が開設されると同社のサイトに市内の避難所の場所を示す地図が表示される。地図上の避難所をクリックすると、空き▽やや混雑▽混雑▽満-の4段階で混雑状況を知らせる。日本語、英語、中国語に対応し、情報の更新は市職員が行うことができる。

市民はスマートフォンやパソコンで、同社サイトからアクセスできる。

市防災危機管理課によると、市内29カ所の避難所で運用を開始する見通し。市は今後、市ホームページや広報誌などを通じて、市民に周知していく方針。

協定式は新型コロナ感染防止のため、オンラインで行われた。神達岳志市長は「コロナ禍で二重災害が懸念される中、市民への分かりやすい情報提供が不可欠だ」と強調。同社の河野剛進社長は「(システムを)活用してもらうため、まず住民に知ってもらうことが大事」と話した。

同社は2016年設立。店舗やトイレなどの施設の混雑状況を発信できるシステムを提供しており、県内では鹿嶋市と同様の協定を結んでいる。