大型契約終了のジマーマンが地元・ブリュワーズとマイナー契約

タイガースとの5年契約が大失敗に終わったジョーダン・ジマーマンは、地元球団でキャリアを立て直したいと考えているようだ。ブリュワーズは日本時間2月10日、タイガースからフリーエージェントとなった34歳のベテラン右腕とマイナー契約を結んだことを発表。ウィスコンシン州オーバーンデール出身で、ウィスコンシン・スティーブンス・ポイント大学からプロ入りしたジマーマンは、地元球団で復活を目指すことになった。

ジマーマンは昨季限りでタイガースと結んだ5年1億1000万ドルの大型契約が終了。しかし、その5年間は2ケタ勝利どころか規定投球回到達すら1度もなく、合計99試合(うち97先発)に登板して25勝41敗、防御率5.63という惨憺たる成績に。ナショナルズ時代の2013年に自己最多の19勝を挙げて最多勝のタイトルを獲得し、2014年にナショナルズ史上初のノーヒッターを達成した好投手の姿はどこにもなかった。

「もし何もやり残したことがなければ、おそらく引退していただろう。でも、僕の身体と心が『お前にはまだやり残したことがある』と教えてくれたんだ」とジマーマン。「健康にプレーしたいと思っている。打者をアウトにできることは僕自身が知っているからね」と新天地での復活を誓った。

ブリュワーズの先発投手陣でローテーション入りが確実と言えるのはブランドン・ウッドラフとコービン・バーンズの2本柱だけ。3~5番手の候補にはジョシュ・リンドブロム、エイドリアン・ハウザー、エリック・ラウアー、フレディ・ペラルタらが挙がっており、ジマーマンはこうした投手たちと開幕ローテーション入りに向けて競争することになる。

ジマーマンは「僕に興味を示す球団はほとんどなかった」と今オフを振り返ったが、興味を持ち、連絡をくれた数少ない球団が地元のブリュワーズだった。「行きたいと思っていた場所」と語る地元球団で復活を遂げることができるか注目したい。

© MLB Advanced Media, LP.