【DDT】ユニバーサル王者・上野勇希が「青木再生工場」で目からウロコの“V3作戦”ゲット

スリーパー対策を伝授する青木と指導を受ける上野

MMAファイターの石井慧、総合格闘家の矢地祐介などに続き、今度はDDTユニバーサル王者の上野勇希(25)が〝バカサバイバー〟青木真也(37)による「青木再生工場」の門を叩いた。

14日のDDT・カルッツかわさき大会で上野は、坂口征夫を相手にV3戦を行う。しかし前哨戦などで何度も坂口のスリーパーで絞め落とされ、半ばトラウマとなり自信喪失気味になってしまった。

そこで王者は自信を再生するべく世界トップの寝技技術を持つ青木に対策を教わることに。10日、サウナ仲間でもあるバカサバイバーが拠点とする柔術ジム「IGLOO」を訪問した。

そしてスパーリングなどを経て、青木から贈られたアドバイスは「プロレスのルールを活用した対策をするべきだ。プロレスっていうのは3カウントがあるから。フォールがある面白さが醍醐味だから」というもの。具体的にはスリーパーの態勢で捕獲されたまま相手の肩をマットに押し付けフォールを狙い、相手が3カウントを防ぐために肩をあげた反動で技を解く方法などを伝授された。

これに上野は「目からウロコ」といった様子。そのほかにも胴を絞める足を決める方法など伝授されて「今教わったように、狙っていけるところでプロレスルールという部分も生かしてやっていきたいと思います」とキッパリ。さらにその後、青木から「そもそも(坂口は)そんなにグラウンド得意じゃなかった気がする」「上野選手は個体として強い」などと言葉を授けられ、すっかりマインドをいい具合にコントロールされ「僕はスポンジみたいな感じなので、すごく自信になりました」「ユニバーサル、タイトル持ち続けますから。防衛し続けた先には青木さん(の挑戦)も」と前向きな言葉を残して世田谷を後にした。

それにしても、昨秋に青木が「これからは俺は、尊敬する野村克也監督に倣って再生工場になる。誰でも俺のところにこい!」とうそぶき“青木再生工場”を立ち上げた時は、ここまで盛況になると予想した人が果たしていただろうか…。こうなってくると次に誰がその門を叩くのかも、注目したいところだ。

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