木場の棚田米で酒造り 佐世保・梅ケ枝酒造 川棚町観光協会 3月から販売

木場郷の棚田米を使った日本酒の仕込み作業=佐世保市、梅ケ枝酒造

 長崎県東彼川棚町木場郷の棚田米を使った日本酒造りが佐世保市城間町の梅ケ枝酒造で始まった。川棚町観光協会が3月に販売する予定。
 協会は、町の新名物にしようと2年前に棚田米を使った日本酒「虚空蔵の恵み」を初めて販売。好評を受け、毎年梅ケ枝酒造に製造を依頼している。今年も木場郷の農家が育てた棚田米約510キロを渡し、1月下旬から仕込みを始めた。
 8日は仕込みの最終段階で、米とこうじ、水を混ぜ合わせる作業が進んでいた。今後約20日間かけてもろみを育て、発酵具合を見ながら搾り出しに入る。
 品種は昨年まで「ヒノヒカリ」だったが、今年は初めて「なつほのか」を使用した。昨年と同じく720ミリリットルで900本ほど販売する見込み。同協会は「昨年も完売し、好評だった。今年もおいしいお酒を提供したい」としている。問い合わせは同協会(電0956.83.3210)。

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