昨季12セーブの右腕・キンツラーがフィリーズとマイナー契約で合意

日本時間2月11日、昨季マーリンズでクローザーを務めて12セーブ、防御率2.22の好成績をマークしたブランドン・キンツラーがフィリーズとのマイナー契約に合意したことが明らかになった。メジャー昇格を果たした場合の年俸300万ドル(+出来高最大100万ドル)。キンツラーのもとにはマーリンズからメジャー契約のオファーが届いていたものの、より多くのサラリーを得られる可能性があるフィリーズとのマイナー契約を選択した。

現在36歳のキンツラーは昨季マーリンズで24試合に登板して2勝3敗12セーブ、1ホールド、防御率2.22を記録。クローザーとして安定した投球を続け、17年ぶりのポストシーズン進出に貢献しただけでなく、ポストシーズンでも登板した3試合をすべて無失点に抑える活躍を見せた。

24.1イニングで14奪三振/11与四球と投球内容が良くなかったため、フリーエージェント市場で高い評価を得ることはできなかったが、2019年にもカブスで62試合に登板して17ホールド、防御率2.68の好成績を残しており、内容はともかく結果は期待できる投手である。昨季ブルペンが崩壊したフィリーズにとって、このクラスの投手をマイナー契約で獲得できたのは幸運と言える。

また、フィリーズのデーブ・ドンブロウスキー編成本部長は同じくマーリンズからフリーエージェントとなっていたマット・ジョイスともマイナー契約で合意したことを明らかにしている。現在36歳のジョイスは昨季マーリンズで46試合に出場して打率.252、2本塁打、14打点、OPS.682に終わったが、出塁率.351を記録した。

さらに、ディディ・グレゴリアスとの再契約も正式に発表され、ドンブロウスキーは「彼は球界でベストの遊撃手の1人だ。彼のような左打者が加わることで打線のバランスが本当に良くなる。彼との再契約によってスタメンが完成したよ」と再契約を喜んだ。

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